2007年03月29日

夏目漱石

大学時代にオイラが講義で聴いた雑談で印象に残っているものに
夏目漱石のエピソードがある。
(もしかすると細かいところは本で読んで知ってるのかも…)
著書の名言もぼちぼち載せていく予定だが、
僕が漱石を読もうと思ったきっかけでもあるのでそのエピソードを紹介したい。



真鍋嘉一郎という人がいた。
1878〜1941年という激動の時代を生きた医師である。
日本の物理療法の草分けとして知られていたそうな。
その真鍋が松山中学時代に出会ったのが、かの夏目漱石である。

英語の新任教師として赴任してきた漱石の授業中のこと、
真鍋が漱石に対して「辞書と違う」と漱石の間違いを指摘したとき
夏目金之助(漱石)先生はこう言った。


辞書が間違っている。直しておけ。




慌てず、そのまま授業を続けた漱石の大きいこと!

後に真鍋は漱石の主治医になり最期を看取ったそうな。
本当に敬服したのでしょうね。

松山中学ののち、漱石は東京で大学の英語講師となる。
その授業中に出てきた言葉が

"I LOVE YOU"

それを学生がこう訳した。

「我汝を愛す」

現代で言うなら「私はあなたを愛しています」だろうか。
不自然だけど気にしない、今でも英語の授業中によくある光景である。

そのとき、夏目金之助大先生はこう言った。


日本人はそういう無粋なことは言わないものだ。

そんな時は「月がきれいですね」とでも訳しておくのがよい。




明治のいわゆる文明開化が進み
海外から多くの文学が輸入される。
漱石はその翻訳にも尽力していた。
そんな彼らしいエピソードだと思う。

この2つのエピソードを通して、
今まで文字とお札でしか知らなかった人の名前「夏目漱石」が
ちょっと短気でロマンチストでナルシー&ナイーブな
チョイ悪オヤジに見えてきたのである。
(事実はどうかわからないが僕にはそう思えた)

やっぱり生きていた人なんだなぁと実感。

国語の時間に読んだ「こころ」を読み返そう、と
帰り道に自転車こぎながら思った。

こういうことは小説を読んでるだけではやっぱりわからなくて、
知ると読むのが楽しくなる。新しい見方ができるようになったりする。


ちなみにその授業では二葉亭四迷のことも触れた。

二葉亭四迷は、"I LOVE YOU"を

「あなたのためなら死んでもいい」


と訳したとか。


…大学楽しかったなぁ…
もっかい授業三昧の生活したいなぁ。
授業が楽しかったなんて、幸せだよねぇ。



出口汪先生のこの本は読んだことないけど、
受験でちょびっとお世話になったので
読んでみたいリストにしている今日この頃。
posted by 深峰 旅雲 at 23:11 | Comment(2) | TB(0) | 今日の主人公
この記事へのコメント
突然のコメントすみません。
夏目漱石さんのエピソードって私の個人主義に載っているのですか?
いろいろと探しているのですが見当たらなくて・・・
よろしければ教えて頂けると助かります。
よろしくお願いします。
Posted by こけし at 2007年11月22日 14:28
コメントありがとうございます。

最近サボり気味で…というか日記のほうをつけるだけで精一杯なんですよー

というのはさておき、エピソードですか。このときに載せたものでしょうか?
基本的にこの記事に書いたものは私が大学の授業で聴いた内容なので「私の個人主義」には載っていなかったと思います。
ただ、漱石の講義録なので、小説を読むよりも、彼の人となりがわかるのではないでしょうか。漱石の考え方や感じていたことをお知りになりたいのであれば良いと思いますよ!
Posted by 深峰 旅雲 at 2007年11月27日 01:49
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