2007年04月07日

藤原道長くん  〜影をば踏まで、面をや踏まぬ


「影をば踏まで、つらをやは踏まぬ。」

【 藤原道長 in 『大鏡』 】



♪かーいかいかい♪
♪かーいかいかい♪
愉快!痛快!怪物くんは怪物ランドのプリンスだい♪

って感じや。
痛快すぎて笑える。
道長ってすごいなーって純粋に思う。もちろんこれは大昔のお話なわけで、まったく真実ではないだろうが、それでも道長にそんな要素があったからこの話が残っているわけだし、はちゃめちゃ歌舞伎モノだったのでしょうか。

道長と言えば、

「この世をば我が世とぞ思う望月の欠けたることもなしと思えば」

で有名だろう。その句の印象から、傲慢だとか偉そうだとか自慢しーやとか、ヤなやつの典型のように思われているようだが、ここまで成り上がったんだから、もうその辺、超越しとるんやないやろか。
それこそ、織田信長のくらいまで。(奇しくも…長…つながり)

その後も「競射」などでも異端児ぶりを発揮してくれるので、またシリーズ展開しよか。

<全文>
 四条の大納言のかく何事も優れ、めでたくおはしますを、大入道殿(藤原兼家)、「いかでか、かからん。うらやましくもあるかな。わが子どもの、影だに踏むべくもあらぬこそ、口惜しけれ。」と申させたまひければ、中の関白殿(藤原道隆)・粟田殿(藤原道兼)などは、「げに、さもとや思すらむ。」と、恥づかしげなる御気色にて、ものも宣はぬに、
この入道殿(藤原道長)は、いと若くおはします御身にて、「影をば踏まで、つらをやは踏まぬ。」とこそ仰せられけれ。まことにこそさおはしますめれ。内大臣殿(藤原教通、道長の子で公任の娘婿)をだにちかくて見奉りたまはぬよ。 

<現代語訳>
 四条大納言(公任)が、このように何事にも優れて立派でいらっしゃるのを、大入道殿(兼家)が、
「なんであんなに優れてるんやろう。うらやましいことや…。私の子どもたちが大納言の影さえ踏めそうにないのは情けない…」
と申されたところ、(その子どもたちである)中関白殿(道隆)・粟田殿(道兼)などは、本当にオトンはそう思っておられようと、恥ずかしそうな表情で何もおっしゃらないのに、
この入道殿(道長)は、とてもお若い身で、
「影なんざ踏みません。顔<ツラ>を踏みつけてやりますぜ」とおっしゃった!
今では、本当にその通りになっていらっしゃるようだ。(!)
内大臣殿(道長の子で、公任の娘婿の教通)にさえ、近寄ってみ申し上げることもできない。



(!)…リアルに踏みつけたのかどうかはわかりません。

posted by 深峰 旅雲 at 23:50 | Comment(0) | TB(0) | 今日の言葉 in 【BOOK】
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